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  • 伝統と手仕事
  • 2015.02.14.Sat

 
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久々に展覧会を観てきました。

文化学園服飾博物館「時代と生きる 日本伝統染織技術の継承と発展」、

英題 Kimono:Japanese Textiles from Tradition to Technology

(2月14日で終了。。)
 

型染、友禅、絣、絞り染めなど、日本の代表的染織技術が、

時代と共に変容してきた様を、とても分かりやすく観られる展覧会でした。

 
作られる行程や、人の手と道具や機械の関わり方が異なれば、

仕上がるものも、全く別々の雰囲気を放ちます。

英題を直訳すると、伝統から科学へ。となるのでしょうか。

 
途方もなく手のかかる行程を経て、作られた布。

機械でペシャンと作ることの出来る布。

安価なものは、流通するには勝ります。
 

伝統を受け継いでいくことは、現代にも、いつの時代にも、

計れない困難や孤独があるんだろうと、観終わってから思いました。
 

技術の発展や効率化を、ただ非難する気持ちはありませんが、

手仕事と真摯に向き合っている作り手のものが、

世の中の、あまり見えにくい所に隠れている、ということは

いつも覚えておきたいです。

そしてやっぱり、本物を知りたいです。

 

日曜日は有楽町の大江戸骨董市です。

ご期待にはかなわないかもしれませんが、

昔々の、無名の人の手仕事で作られた、表情豊かな布や美しい布、

時の経過を纏った布などをご用意しておきます。