久々に展覧会を観てきました。
文化学園服飾博物館「時代と生きる 日本伝統染織技術の継承と発展」、
英題 Kimono:Japanese Textiles from Tradition to Technology
(2月14日で終了。。)
型染、友禅、絣、絞り染めなど、日本の代表的染織技術が、
時代と共に変容してきた様を、とても分かりやすく観られる展覧会でした。
作られる行程や、人の手と道具や機械の関わり方が異なれば、
仕上がるものも、全く別々の雰囲気を放ちます。
英題を直訳すると、伝統から科学へ。となるのでしょうか。
途方もなく手のかかる行程を経て、作られた布。
機械でペシャンと作ることの出来る布。
安価なものは、流通するには勝ります。
伝統を受け継いでいくことは、現代にも、いつの時代にも、
計れない困難や孤独があるんだろうと、観終わってから思いました。
技術の発展や効率化を、ただ非難する気持ちはありませんが、
手仕事と真摯に向き合っている作り手のものが、
世の中の、あまり見えにくい所に隠れている、ということは
いつも覚えておきたいです。
そしてやっぱり、本物を知りたいです。
日曜日は有楽町の大江戸骨董市です。
ご期待にはかなわないかもしれませんが、
昔々の、無名の人の手仕事で作られた、表情豊かな布や美しい布、
時の経過を纏った布などをご用意しておきます。