次の出店は
5/7(土)8(日)春の鎌倉古美術展 2016 11:00-17:30 (@西御門サローネ )
〈 Kamakura antiques exhbition 〉です。
表紙
見開き1頁目
見開き3頁目
新緑の美しい季節。
こちらの 生け花 五明流伝来の書は、〈春夏ノ部〉とあります。
全頁が墨と、所々に挿し色の入った、手描きによるもので、
どの頁も品があり、大変美しい1冊です。
花、草木、竹などの名前と、
花器の名称が記されている箇所もあります。
1冊の中に、約60種のしつらえが描かれていました。
3枚目の写真で、〈村雲御所御蔵〉と読めるため、
これは滋賀県近江八幡市の日蓮宗の寺院、瑞龍寺(ずいりゅうじ)
に蔵書されていたもの、かもしれません。
さらに左横に大きく書かれた名を〈五明齊真悦〉と読もうとしましたが、
少し調べた限りでは、どなたなのかわからず……。
ちなみに五明流とは、床の間の生け花として、京都を主流に、
江戸時代に発した花道だそうです。
不勉強のため、こういった書物が
よくあるものなのかどうかがわかりませんが、
こうして人の手で作られた、丁寧な存在こそ、
誰かの手元から、また誰かの元へと繋げていきたいと、
改めて感じました。
最良の出会いがあることを信じて、
こちらも春の鎌倉古美術展 2016 へ持って行きます。
是非実物をご覧にいらしてください。
たて 約24cm
よこ 約16.5cm
● sold