小さなはぎれです。
江戸時代の、木綿に藍で型染めした布。
(繕い1ヵ所あり。)
とんでもなく珍しい裂ではありませんが、
細かい細かい型染めを
(手作業でこの文様を描いて彫り、職人技の糊置きと藍染で
柄を鮮明に染め上げたことを想像しながら)、
感心をして眺めています。
古物の仕事をするまでは、手仕事の詰まった古い布が欲しくても、
大抵、小さなはぎれしか買えなかったように記憶しています。
何から買いたいのか、自分でもよくわからなかったし、
お金もなく(今のほうがないけれど)、
それでもはぎれを眺めては、やっぱり好きだなあと
心底嬉しく思っていた気がします。
仕入れでは一度に色々なものを買うので、
様々なものが店頭に並びますが、
買うに値する、愉しい小さなはぎれを、
いつも少しずつ置いておけるよう心がけたいと思います。
(間に合わない時もあります、、その際はどうかご了承下さい。)
● sold