風の強かった翌日、
桜の小枝をこっそり拾って来ました。
気温はまだ低くても、空気の中に春を感じるようなこの頃、
桜の枝からは、どのような色彩が出てくるだろう、と。
(年末には、黄色味の強い、やわらかな茶色でした。)
時々、何かの染液を煮出してみても、
時間がないとか、色が出ていないという理由で、
染液を捨ててしまうことがあります。
今回は、夜中に染液を煮詰めながら、
微かに変化していく、透明な深い色に、見入ってしまいました。
樹木の血液かと思うような、赤を含む色でした。
(写真には全く上手く写せず。)
他にやるべきことは沢山あるのに、、、
晴れた日を選んで、久しぶりの草木染めです。
素人の染色も、家庭料理と同じで、
一度正当な流れを覚えてしまえば、
それなりには出来上がるものと思っています。
味付けが少し違うのも、染め上がりにムラがあるのもご愛嬌です。
桜でピンク色を染めてみたいという方、結構いらっしゃるのかなと思います。
植物はその地域や、たった数日という時間で状態が変化するようなので、
必ずではありませんが、
もしかするとちょうど良い時期なのかもしれません。
お試し下さい。
ちなみに、今回染めたのは、古布の麻布(手績み)と絹の紬糸でした。