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  • 遊び黒椀
  • 2016.03.16.Wed

 
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実用には向かなくなった、割れたり欠けたりした漆の椀。

大きさからして、吸い物用の羹椀(あつものまり)のようです。

木地と漆の間に、布目は見当たりません。

気軽(気楽)に作られたものなのでしょうか。

妙に惹かれるのは、

点々と遊ぶように描かれた色漆のせいか、

欠けた姿がどこの何とも違うからか、よくわかりません。
 

きちんとした骨董の世界を知る方や、

長年古物の世界にいらっしゃる方は、

最近の若い人の感覚、よくわからない。

とおっしゃることも。

確かに、よくあるもの(あったもの)を特別そうに扱う様や、

ただ状態の悪いものを、味があるとか、資料になると思い込んでいる様は、

無知にも滑稽にも、可哀想にも見えるのかなと思います。

何より、そんなものが売れるのか?という疑問が一番大きいかもしれません。

 
言うまでもなく、教草の周囲に怖い先輩はいらっしゃいません。

新米者は、ただモノを通して試していく他なく、

周囲には商売が回っているか、心配して声をかけて下さる方ばかり。

けれども本当はそれだけでは意味が無く、

少なくとも、例えばこんなことを書くよりも、

この椀や何かについて正しく調べるほうが大事で、商売にも繋がります。

(どなたか、江戸明治の漆や木工品について、良い本がありましたら御教示ください。)

 
ただのぼろぼろか、それとも。

もしかすると数年数ヵ月(数日?)後に、

何故これをと、独り笑うのかもしれませんし、

こういうのを買って遊ぶのが愉しいと、改めて思うのかもしれません。

そんな可能性も含めて、

無知な私は、愛でる気持ちいっぱいで手に取りましたが、如何に。
 

口径 約11.2cm
高さ 約5cm
● sold  

  • 時代跨ぎ型染め
  • 2016.03.08.Tue

 
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表裏に、異なる型染めがなされた一枚。

片面は、中くらいの花柄文様。花弁や葉の形も丁寧に描かれています。

もう一方は、点々とした細かい地紋に、

小さく蝶や草にも見える、花のような文様を散らしています。
 

幕末や明治頃の型染めは、片面染めであったり、

両面染めであったりはしますが、表裏に全く異なる柄が染められたものを、

私は見たことがありませんでした。
 

この裂は、片面を江戸時代に染め(細かいほう)、

明治に反対側(中くらいの花柄)を染めたものだそうです。
 

江戸に型染めを施した後、

おそらくそのまま、反物の状態で眠っていたのでしょうか。

明治になり、売れ残っていたその木綿布を用いて、

時代に合った新しい柄を染め直したというわけです。
 

この端裂を眺めると、他ですぐには見かけない柄や、

年月を過ごした雰囲気に、ぐんと心を掴まれるのですが、

そういった由来(少し大袈裟)を聞いてこそ、

この布を少し知ることが出来たと思えます。

他にも沢山の話(経緯)を含んでいるのでしょう。

裂や布の魅力、古いものの楽しみは、

こういう所にあるのかもしれません。
 

「時代跨ぎ(またぎ)型染め」としましたが、

古いものはなんでも時代をまたいでいるので、

間抜けな名を題してしまったかもしれません。

しかし思わず、そう呼びたくなる一枚です。
 

● sold  

  • 古染付
  • 2016.03.04.Fri

 
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明末頃の染付磁器。梅の木文様。

民窯で日本向けに焼かれたもの。

こんな薄さと、硝子のような手触りに、私は初めてお目にかかり、

最初何だかわからず、緊張しました。
 

人様に聞いた話では、

なおしはおそらく、江戸の中期後期から明治までに、

施されたものだろうとのこと。

人様には色々聞いたものの、

まだまだ陶磁器のことを自分の口から話すことができません。

もっと色々、正しくわかるようになりたいのですが。

(裂も漆も木も……)
 

古いものは似たものがすぐ見つかることもあれば、

なかなか特徴の同じものに出会えないこともあります。

この人はどうでしょうか。
 

本年の正月、この皿を取り皿にしておせちを食しました。
 
直径 約14.8cm
高さ 約3cm
● sold  

  • 春の色
  • 2016.02.29.Mon

 
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乃木神社へのご来店、誠にありがとうございました。

布のためにわざわざ来てくださるお客様がいることを、大変嬉しく思っています。ありがとうございます。

乃木では、全体の出店数は20軒程と小さめながらも、

大江戸(有楽町)に劣らず、しっかり色々な品物を持っていくよう心がけています。

ゆっくりご覧になりたい場合は、是非乃木へ。
 

次回の出店は 3/5(土)青山 Weekly Antique Marketと、

6(日) 有楽町 大江戸骨董市 です。
 

ご希望の分野(木綿、麻、小さなハギレ、更紗や型染め、着物……など)が

ありましたら、お気軽にご連絡ください。

info@oshiegusa.com

(1~2日前までにご連絡頂けると尚有り難いです。)

どうぞよろしくお願いいたします。

 
写真は外国の縞木綿。所々にシミあり。

淡い色糸は、草木染めの色だろうと予想しています。

緯糸は双糸、江戸~明治に日本へ渡ってきた可能性があります。

しっかりとした密度で織られており、頼もしい手触り。

春の草木を思わせる色合いに、心安らいでいます。

  • 小袖裂
  • 2016.02.25.Thu

 
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裏側

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江戸の小袖裂。

この一枚の端切れに、当時の小袖に用いられていた染織技法を、

幾つか垣間見る事ができます。
 

もともとは真っ白だったはずの、絹の綸子(りんず)地に、

ふっくらした絹糸の刺繍と摺ひっ田、墨を併用して文様を表しています。

技法の組み合わせ方や、そこから生まれる強弱とした表現に、

いわゆる 日本的な美意識と呼ばれるものが活きているのを、

眺めながら ひしひしと感じる一枚です。
 

が、昨今、以前に比べると価格が落ちているようです。

叩き売る位なら、非売品にしたいのですが……

それを実行していたら、麻も型染めも、殆どの品が非売扱いとなり、

あっという間に破綻してしまうのが、悩ましい所です。

(この一枚位なら、きっと堪えられるのですが……)まずは

不当に高くなく、裂にも失礼でない値段を付けて

露店に並べます。

 
裏側にも美しさを感じるのは何故でしょう。

刺繍や染織の参考にもなる一品。

※裏側に一ヶ所当て布が付いています。
 

江戸 おそらく中期頃
幅 約28cm
たて 約23cm

参考:鐘紡コレクション1 小袖一 (昭和62年 毎日新聞社)

  • 白い麻布
  • 2016.02.23.Tue

 
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紅花染めに続いて、こちらも無地の麻布。

いつもご用意している日本の古布ではなく、

中国か韓国で近現代に織られた、おそらく苧麻繊維の、真っ白い麻布です。

薄く軽く、光を透けて通します。

 
糸は手績み(てうみ=人の手先で靱皮繊維を繋げて、糸とすること。)で、

古い布と比べると、稀に織りが荒くなっている所も、少ーしあります。

 
写真はいずれも、水を通していない状態です。

一度軽く洗うだけで少し表情が出るので、

使いながら、自然素材の味を楽しめる品だと思います。

※出店のときは、サンプルとして水を通したものもご用意していきます。

 
幅約39cm
現在庫は10m以上あります。
1メートル単位での販売となります。

  • 紅花染め 麻布
  • 2016.02.19.Fri

 
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大正頃の、紅花染めの麻布。

経緯ともに、手績みの麻糸で織られた生地です。

襦袢をほどいたものなので、

縫い跡の穴や、シミがあります。(水洗いしましたが、落ちなかったところ。)
 

紅花染めの麻襦袢には、

大麻と苧麻の繊維を、経糸と緯糸でそれぞれに使っているものも多く、

この生地に関しても、手触りでは勿論、眼で正確な素材の判別ができません。

が、ルーペで見た私見では、経緯ともに大麻繊維なのかなと思っています。
 

こちらは大正頃のものですが、古来からの草木染めの裂も、

こんなにも色彩を放っていたのかと想像すると、

眩しさが増すようです。

 
幅 約33cm
長さ 約102cm
● sold  

  • 型染 相撲力士
  • 2016.02.18.Thu

 

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変わったもののご紹介です。

相撲力士の名を、文様に散らした江戸期の型染め。

(おそらく、藍の浸し染めによる両面染め。)
 

一部調べてみると、

荒馬、竹破、雲龍、境川、源氏山……は、

嘉永や安政までには、既にあった力士名でした。

手拭いか浴衣地の一部だったかもしれません。
 

相撲も歌舞伎と同じく、

江戸時代には庶民の娯楽となった文化のひとつ。

なかなか渋い この型染めのデザインにも、野暮ったさとは離れた、

粋で気張った雰囲気を感じます。

 
シミや小さな穴、折り山のヤケ、ミミにヤブレもございます。

綿はとても柔らかな風合いで、

染めは薄くなっているところも多々ありますが、色はとても綺麗です。

 
手紡ぎ木綿、江戸(幕末)
幅 約33cm
長さ 約60cm
価格:お問い合わせください

※2/21の有楽町大江戸骨董市に持っていきます● sold  

  • 猪口
  • 2016.02.18.Thu

 
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無地広東形 猪口。

既にご売約済みの品物ですが、

気に入っていたのでご紹介します。

 
先輩方の経験値(知)を拝借しながら、

伊万里だろうという見解に至りましたが、焼成の具合からか、

一般的なものに比べると、色みに特長のある猪口でした。

石のような色、と言ったら笑われてしまいますが、

少し緑がかった色です。

そして、底の分厚い作り。(全体的にも厚い。)
 

形自体はすっとしているのですが、

上部にはゆったりとした歪みがあり、

良い意味で無骨な、おおらかな器だと感じます。

 
この猪口でお茶を頂きましたが、

なんとも安らいだ気分になりました。

 
口径8.5cm 底径4.5cm 高さ6cm
口縁部にホツ3ヶ所。
高台脇に窯キズ1ヶ所。
江戸中期頃

● Sold

  • 香合
  • 2016.02.15.Mon

 

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漆塗りの香合。

朱色の漆の上に、おそらく金箔と、黒漆か何かで、

表情を重ねています。
 

重ねたり、削ったり……という作業の跡が、

油彩画のように見え、好き嫌いこそあれ、

感覚に響きやすそうな所に惹かれました。

 
鮮やかな朱塗りの盆にも、

藍染の木綿や、生成の麻布にも、

とても似合う一品。

 
似た塗りものはないかと本をめくりましたが、見いだせず。

もとの持ち主も、詳細はご存知ありませんでした。
 

時代、詳細不明。
● Sold

  • 対馬麻 2種
  • 2016.02.11.Thu

 
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九州の対馬で織られ、仕事着として使われていた対馬麻。

大麻の糸と、木綿の糸の交織(こうしょく)です。

写真の2枚は、それぞれ仕事着の袖だったところのようです。

 
日本中で衣服や生活道具の一部等に使われていた大麻繊維は、

太古から用いられてきた素材のひとつです。

江戸に入り、木綿の栽培と使用が盛んになった後も、

日本の麻は夏の着物に限らず、蚊帳生地や厚手の反物などとして、

手績みの糸で織られ、戦前まで用いられ続けてきました。

(戦後、栽培を規制されことにより、暮らしの中から姿を消していったそうです。)

 
対馬麻は、素材に用いている大麻繊維の性質の影響により、

使用するにつれて、ふっくらと柔らかくなる生地です。

そうして味の出た状態に、特に惹かれる方が多いように思います。

(勿論、和綿の味もあってこその、この風合いですが。)

 
素材と手仕事の、生き生きとした力。

リネン生地にも似ている、ようで、

大陸の木綿織物にも似ている。

そんな不思議な布です。
 

※写真、非常に分かりにくくて申し訳ありません。
実物を見に、ご来店頂けましたら幸いです。

  • 目跡小皿
  • 2016.02.10.Wed

 

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目跡3ヶ所ずつが残る、小皿2枚。

写真では分かりにくいですが、2枚の色みが少々異なっています。

色が明るいほうの1枚、口縁部にソゲあり。(1.5×0.3~0.6cm程)

元は灯皿だったのかもしれませんが、

お漬物や玉子焼きなど、野菜やちょっとした副菜が映える器です。

 

先日の有楽町で並べたのですが反応が薄く、

以前、民芸の器を少しだけ扱っていた頃のことを、ちょっと思い出しました。

その時確か、真っ黒い釉の小皿が、なかなか動かなかった。

色が暗いお皿だと、食卓が重くなるとご心配の方が多いのでしょうか……?

 
結構格好良いというか、引き締めてくれると思います。

私にとっては重宝する、地味なのに個性のある器です。(数回使用しました。)

産地不明で名声もありませんが、

キレイで均一なものより、歪みや個性を楽しみたい方に。

まずは和食の食卓で如何でしょう。

 
大きさ 約10cm×2.5cm。2枚組。

● Sold

  • 雑器
  • 2016.02.03.Wed

 

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明治頃の日本の雑器。

李朝を模して作ったのでしょうか。

グレーがかった釉の下に、所々ほんのり淡い紅色がのぞいています。

が、そんな肌の色は写真に写せず、ちょっと諦めました。

うっとりするには、実際にご覧頂いてから。

掌におさまる小ささが愛らしく、何度も注いでは口元へと運んでしまう誘惑を秘めています。きっと。

口縁に小さな窯キズ(ホツかもしれません)あり。(約1×2mm程)

口径約6.5cm
底径約2.5cm
高さ約4cm
● Sold

  • 縄文土器
  • 2016.02.01.Mon

 
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縄文土器。残欠。

教草として扱っている品の中で、最も時代が遡るもの。

縄文土器の文様は、植物繊維の縄や、竹や貝殻などを、

転がしたり、押し付けたり、引いたりして付けられたそうです。

 
土の肌や、特に内側(見込み)にくっきりと引かれた線を眺めては、

原始の縄文の時に、

おおらかでありつつも、細やかに線の文様を施すような

繊細な手先や創造性があったことに、想いを馳せてみたり。

口縁に偶然つくられた、指先が引っ掛かけられるようなカーブにも、

魅力を感じています。

 
ふたつと無いもの。

片方の手で、どうにか持っていられる位の大きさ。
 

Earthenware〈ancient japanese pottery〉
Diameter 9cm
Height 5.5cm
Price: please contact

  • ものたち〈布〉
  • 2015.07.30.Thu

 
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ものたち〈布〉 を更新しました。

  • ものたち更新
  • 2014.11.23.Sun

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ものたち<布><その他>、写真を少し追加しました。
 

  • ものたち upしました
  • 2014.09.19.Fri

 

ものたち 食器類、道具類を更新しました。

今度の出店(21日)には、こちらへ更新した以外にも、食器類が多くなりそうです。

(多いと言っても、1番多いのはどうしたって布たちです。。)

 

そのほかハギレ、絹もの、素材、など、当日の天候次第で調整させていただきます。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

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(棗)
(茶碗)● Sold
(行灯皿)● Sold

  • ものたち upしました
  • 2014.04.27.Sun

神像 骨董 恵比寿 大黒天 古道具 アンティーク

ものたちのページに、いくつかご紹介を更新しました。

(ものたち→その他へ進むと、大黒さまと恵比寿さまがいらっしゃいます。)