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  • 繕い展 準備中
  • 2016.07.01.Fri

次の出店は 7/3(日)有楽町 大江戸骨董市 (9:00~16:00)
次の展示会は 7/8(金)~10(日)繕いの古布(12:00~19:00)です。

 
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7月になりました。

水不足を恐れ、普段より洗うことを控えながら、

来週8(金)~10(日)開催の展示販売会繕いの古布の準備をしています。

 
繕い(つくろい)や継ぎ(つぎ)の施された 木綿・麻・絹、の日本の古布、

先ほど数えてみましたら、

大・中・小合わせて約80点となりそうです。

書肆逆光さんの古物と共に、是非お楽しみ頂けましたら幸いです。

品物の写真は、また来週にご紹介できたらと思います。

よろしくお願いいたします。
 

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  • 器と和菓子 山桜桃屋
  • 2016.06.22.Wed

 
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(続き)そしてこちらは、6月に開店した山桜桃屋(ゆすらや)

日本各地の老舗和菓子屋のお菓子を、抹茶や煎茶とともに頂ける和菓子カフェです。

高円寺駅から中通り商店街を進んでいくと、道の左側にあります。

(既に某人気古物商blogでも取り上げられていますね。)

 
山桜桃屋さんにもまた、教草で店先の暖簾用に麻布を選んで頂きました。

数点の候補から、悩んだ末に白を選択。

白い手績みの麻布は、私にとって初心のような類いの品物だったことを、

改めて今回思い返すことができました。

お店を訪ねると、麻暖簾の横にはボージソワカさんの風鈴も。

日本の美しさを伝えていきたい、という

大切な思いの詰まった店の表に備えてもらい、嬉しい限りです。

 
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今回は冷たい抹茶と上生菓子を頂きましたが、

味わうのに夢中で、写真がありません。

店内の野草たちは、店主の女性が自宅で育ててきたもの。

器は勿論、お盆や茶釜などの備品や、大きな什器も、店主の眼で統一されています。

私は清々しい余韻を感じながらの帰路となりましたが、

たまたま同席した一見のお客様(通りすがりに来店)も、

何やら大変満足された様子で去っていかれました。
 

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近所にあったら、足しげく通ってしまいそうなお店ですが、

抹茶の風味と美味しいお菓子が忘れられなくて、

電車を乗り継いで、またすぐに行ってしまいそうです。

お菓子はお持ち帰りもできます。(しましたがすぐに完食。)

気になった方は、是非行ってみてください。
 

器と和菓子 山桜桃屋
火曜定休 11:00~19:30
杉並区高円寺北 3-2-12
高円寺駅から徒歩3分

※お休みすることもありますので、お出かけ前には当日の営業時間等をご確認ください。
(6/29までお休みなさるそうです。)

  • antiques ボージソワカ
  • 2016.06.21.Tue

 
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骨董市でお客様として出会った女性2人が、それぞれにお店を始めました。

まずこちらは、今年の1月に開店した、ボージソワカという古物のお店です。

教草で選んだ麻布を、間仕切りや鞄(非売?)にしたり、

古裂を、風鈴に使ったりしてくださっています。

最寄り駅は京王線 芦花公園駅です。

 
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芦花公園という駅には、世田谷文学館へ行くため、

過去に2度程降りたつもりでしたが、

お店のある北口を歩き、まちの雰囲気に触れだすと、

あぁ面白い!と心の中でひとり繰り返しながら、

彼女のお店がどんなかを、余計に楽しみにして向かいました。

 
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古物商をしてから、ものと人に会う機会を沢山得てきました。(と言っても駆け出しの僅か2年。。)

20代のお客様というのは、比較的少なく、それは

新しいものに比べ、古いものを欲しがる人が少なく、

欧のものに比べ、日本のものを手に取ろうとする人が少ないからか、

なんて思ったりしています。

でも少ない分、とても真摯に自分の感覚で見て、それらを尊んでいるのが伝わってくるので、

嬉しさと共に、こちらの気が引き締まる思いがするのです。

 
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古物に限らず、少し手を加えたもの(上記の風鈴など)もあり、

そこにはさらに店主さんの感性が活きていて、はっとします。

私の写真では全く雰囲気が伝わらないのですが……

blogを覗いてみると、写真が瑞々しくて魅力的です。

気になった方は、是非行ってみてください。
 

※古い建物の2階にあります。1階は無国籍料理のナナドニブ。
お休みすることもありますので、必ず予定をご確認ください。

antiques ボージソワカ
金/土 15:00~21:00
東京都世田谷区南烏山3-23-24 2F 丸美ストアー内
京王線芦花公園駅より徒歩5分/世田谷文学館より徒歩10分
http://bodhisvaahaa.blogspot.jp

  • 洗い
  • 2016.06.02.Thu

次の出店は 6/5(日)有楽町 大江戸骨董市 9:00-16:00

9(木)~12(日) 点店3 〈 @書肆逆光 〉12:00-19:00 です。
 

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毎日何しているの?の返答、3本柱のひとつ。

綿や麻を洗うこと。

勿論洗わないものもあります。

が、結構な頻度でも洗っています。
 

たて続けに何枚も洗うこともあれば、

たった一枚に数日間 労を費やし、疲れ果てたこともありました。

その後、ほどいてみたり、薄手のものにアイロンしたり、

それを出店前夜まで先のばしたり。
 

手間かけてます、と宣伝してみたいわけではなく、

本当によく聞かれるので書きました。

家具屋さんは家具を洗ったり、ガラスを変えたり、ワックスを塗ったり……

焼き物屋さんも、器洗ったり、手入れに勤しんでいらっしゃる。

古いものを相手にしているので、必要と判断したら当然の事です。

 
なーんて言って、凄く面倒な時もあります。

それに、本当は裂や素材のことを調べたり、もっとよく理解したい……。

色々と要領が悪いのも随分自覚しているのですが、

布を洗う行為は、糸味を確かめられる布屋らしい作業で、

清々しい楽しみのひとつです。

でもせめて、同じ位に手をかけるなら、

より価値があるものを見つけられなくてはと、気を付けています。

  • はぎれ山
  • 2016.05.27.Fri

 
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布の整理といえば、はぎれの山。

毎日何しているの?の、返答のひとつ。

こちらは来月の点店3に出せたらと仕入れました。

今までは殆ど扱わなかった部類のものです。

 
見つめているだけでは、何も進みません。

愉しい大勝負 点店まで、あと2週間です。

正体を理解できず、馬鹿な値で売ってしまうこともあるかも。

古い裂に関心のある方、どうぞお楽しみに。

  • 綿とり
  • 2016.05.25.Wed

 
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毎日何しているの?と、よく聞かれる質問。

返答のひとつ、綿とり。

木綿の布団皮の裏面についた、綿を取り除こうとする作業。

腰が重くなる作業のひとつ……
 

今日もちょっと諦めたものが1~2枚。(写真右、よく見ると綿だらけ。)

これでは汚いとも思われてしまうでしょう、また今度やります。いつか。

決して悪くない布ですから、認められて、

再生して利用してもらうのが一番良いはずです。

  • 2016.05.24.Tue

 
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5月の眩い緑溢れる乃木神社へのご来場、お買い上げ、

誠にありがとうございました。

当日は、関西遠征帰りの無に近い頭ながら、

清々しい骨董市日和を楽しみました。
 

今週末は出店お休み、来週は

6/5(日)有楽町 大江戸骨董市〈 Tokyo International Forum 〉に出店します。

今は今月の仕入れ分と、もともとの在庫を調え、

露店や点店で沢山選んで頂けるよう励んでおります。
 

5月は以前、初めて露店に出店した月でした。

おかげさまでご要望やお誘い頂く機会も、少しずつ増え、

出会う方皆さまに、助けて頂いているのを実感しながら過ごしています。

今後は品物に、さらに鋭いものも増やしていきたいです。

改めましてよろしくお願いいたします。

  • 雨の一日
  • 2016.03.14.Mon

 

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今日は一枚、大きな布を雨にさらしました。

木のものをふやしたせいか、挿し色のせいか、

次回の出店では少しアジアっぽくなりそうです。

水色の花柄は中国の布。印花布。

  • Instagram
  • 2016.03.10.Thu

 
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インスタグラム始めました。

https://www.instagram.com/oshiegusa/

 
今のところ、全然わかっていません。

ゆっくり時々やっていきます。

よろしくお願いします。

  • 謹賀新年
  • 2016.01.01.Fri

 
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旧年中も沢山の皆様に、格別のご厚情を賜りました。

おかげさまで、布と古物の商いを続けながら、

新しい年を迎えることができました。

心より御礼申し上げます。
 

本年も一層豊かな出会いに恵まれるよう、

精一杯努めて参りたいと思っております。

引き続き、変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。

皆様の新年が、それぞれに豊かなものでありますように。

  • 眩い色彩
  • 2015.12.08.Tue

 

今週末は、13(日)富岡八幡宮骨董市(6:00-15:00頃)へ出店します。

 
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先日の有楽町では、ご来店お買い上げ、誠にありがとうございました。

おかげさまで無事に年内の大江戸骨董市が終了。

つい先日までは、来年のことが全くなにも描けなかったのですが、

有楽町からの帰り道、眠気で朦朧としながらも、

次々と先々の予定(課題?)に思いを馳せ始める……という体験をしました。

商いをどうしたら良いか、よくよく考えて決めたことを、

実行できたら良いなと思います。

 
さて、12月なのに、こんなに葉っぱが元気についています。(銀杏は紅葉してから長い?)

桜の葉は、渋い色をして地面に落ちきろうとしています。

普段見る木々が枝ばかりになっていくのを見ると、

なんとなく染め物の季節だと感じます。(枝を使って草木染めすることからの連想。)

 
寒い季節、鍋で染液を煮出し、染めては冷たい水で洗い、

繰返し時間をかけてから、明るく澄んだ光の下に干していく。

温まった蒸気で窓は曇り、室内には、柔らかな植物の香りが充満します。

秋の彩りも大好きですが、冬の景色が楽しみになってきました。

 
年末には、茅場町でのイベントも控えています。

良い冬がお迎えできますように。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

  • 仕込みと整理とお勉強
  • 2015.11.19.Thu

 

次の出店は11/28(土)青山 Weekly Antique Market(10:00-16:00)です。
 

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次の出店まで少し日があいてしまうので、今週は

いつも出店準備を殺気立って行う度、

ごちゃ混ぜになってしまう在庫の山々を、全体的に整理しています。

 
ハギレ、ほどきかけの着物、正体不明の布。

良いものだけれど貰い手が見つからず、奥底へと仕舞われた布。

これはこうしよう、こっちはああしなきゃ……といつも思っている布。

そして値段の付けにくい小さなハギレほど、手間がかかってしまう。
 

家具や道具やさんは勿論、古いものは洗ったり直したり、

布屋も糸を取ったり、綿を取ったり、アイロンしたり。

こんなことしていても……。という気分に何度も襲われながら、

これで成果が出たらいいなと信じて、少し開き直ってみるしかありません。
 

そしてもうひとつずっと先送りにしているのは、染織の勉強。

近頃全く不勉強です。

 
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講演を一件だけ聴いてきました。

膨大な量を、長年真摯にみてこられた方。(講演後、一部の人々が資料に見入る図。)

凄く勉強になりましたが、早く復習活用しないといけません。

 
色々な催しや展示会に行くのを逃しながら、

目先の売上や仕入ればかりを気にしているような日々。

ひとつ仕入れたら、ひとつ調べなさいと言われたことを実践していません。

尊敬できる方々は、色々見たり聞いたり調べていて、

思い込みを押し付けず、分かっていることを少しずつ教えてくれます。

一見地味なものの面白さを伝えるのは、楽しくもあり、難しいです。

ガシガシ使える布や、まず雰囲気の良い布、も大変魅力的なのですが、

手仕事や文化が詰まった、特別な一枚一枚の魅力も、

正しく汲み取れるようになりたいものです。
 

秋らしく色づいた桜の木々の下を歩くと、桜の香りがする……

そういう季節の感覚に浮かれすぎなのでしょうか。

教えてくださる方々の傍にいられる内に、もう少しは早く早く精進します。

  • 一粒万倍日
  • 2015.10.06.Tue

 

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先週末の大江戸骨董市へご来場、お買い上げ下さいました皆様、

どうもありがとうございました。

今週末は

11(日) 富岡八幡宮骨董市(雨天時は出店お休み) 6:00-15:00頃

に出店します。

 

最近すっかり教草のTwitterをチェックしなくなっていました。。

久々に覗いてみると、本日10/6は一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)。

「一粒万倍とは、一粒の籾が万倍にも実る、という意味で、

手元にあるわずかな物資や想いが、大きな成果に結びつく

とても縁起の良い日。」だそう。(暦のツイートから)

 
わずかな物資という言葉に、たいそうな共感を感じながら、

我が身を案じ、祈りつつ……

骨董市で出会った、若い女性2人からの、それぞれの報告を思いだしました。

1歩ずつ、周りに焦らず、夢が大きく実りますように。

 

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  • 蕎麦と料理 滿/mitsu
  • 2015.07.15.Wed

 

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信州松本の地で、今年の4月に開店した

蕎麦と料理 滿(みつ) 」さんへ行ってきました。

 
きっと気に入ると、地元の方から勧められたお蕎麦屋さんが滿さんで、

お料理も空間も、器もしつらえも、とても素敵でした。

 
お料理は、骨董の器を中心に、現代よりの器も交えながら、

ひとつひとつ、丁寧にあつめられたのだろうと感じる食器に

合わせて出して下さいました。

 
センスや心遣いに、凄いなぁと感心しきり、少しすましながら次の料理を待っていると、

店主の奥様から「あの、どこかで……?」と。

一瞬人違いと思ったものの、すぐに思い出しました。

大江戸骨董市で、白い麻布を選んで行ってくださった女性……。

その時の布を仕立てた様も見せて下さいました。

(教草には出来ない、とても丁寧な仕立て!)

 
こんなお店は、古物好きには特別に嬉しいお店です。

なんとなく弱気になっていた梅雨の日々でしたが、

本物の良さ、本物を扱うことの格好良さに、なんだか元気が出ました。

大切な器に、丁寧なお料理。

(そしてとても良心的なお値段。)

みずみずしいお蕎麦をまた食べに行きたいです。

 

滿さんはお二人で切り盛りする、小さなお店です。

ご来店を予定なさる際には、ご予約をお願いいたします。

 

〈 蕎麦と料理 滿/mitsu・ 〉

http://mitsu2015ss.jimdo.com

〒390-0874 長野県松本市大手5丁目3-4
0263-34-8103
不定休

  • 藍の種
  • 2015.04.30.Thu

 
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今日は藍の種を蒔きました。

 
本当は3月から4月が蒔き時(なはず)、

長引く寒さや雨の続く様子につられて、

すっかり遅くなってしまいました、ごめんなさい。
 

ゴマのような、小さな茶色の粒が種です。

藍を蒔くのは約10年ぶりです。

以前は良い土が用意できなくて、数年目でリタイアしてしまいました。

 
今回は藍染め職人さんから頂いた、良質な種。

広い大地など、到底用意できない環境ですが、

元気な草に育ってほしいと思います。

 
藍は雑草のように強い草だとも聞くのですが、

梅雨時の連日の雨や、真夏の灼熱の高温が、

私にとっては心配なところ……

この夏に、古布や紬糸で生葉染めができるよう、

がんばって見守ります。

  • 躑躅 つつじ
  • 2015.04.15.Wed

 

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先週の写真。

今年は知らぬ間に桜の花が満開になり、

早々に雨に散った印象がありますが、

その様子は春の雪のようで、雨の日にこそ、

綺麗だなと気に入って、桜が並ぶ遊歩道を歩いていました。

 
季節ごとの花に、できるだけ数多く触れることができたら、

少しは感性が鍛えられるのでしょうか。

先週末の青山出店では、菖蒲の花を彩りにと並べました。

自然のもの、生きているもの、から感じる美しさは

なんとも力強かった気がします。

 
青山にてお立ち寄り、お買い上げくださった皆様、

午前中は雨降る中、どうもありがとうございました。

 
次回は19(日)の有楽町 大江戸骨董市です。

久々の国際フォーラム……私も楽しみにしています。

日焼け止めを塗る位に、すっきりと晴れてくれますように。
 

もうすぐつつじが咲き、植物の暦は、

相変わらず次へ次へと向かって行きます。

爽やかで力強い色彩の似合う季節に。

  • その四 終了しました
  • 2015.03.30.Mon

 

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3月最後の週末に開催されました〈 ドーの古道具市 その四 〉が、

無事に終了しました。

沢山のお客様にご来場頂き、ありがとうございました。
 

初めてご覧になり、興味を持ってくださったお客様、

麻の布のために、わざわざいらして下さったお客様、

手探りの様子をいつも見守って下さる皆様、

どうもありがとうございました。

 

そして今回も、同業の先輩方にとてもお世話になりました。

昨年〈 その三 〉開催の時期は、

個人で古物商を始めようと、少しずつ準備をはじめていた頃。

みる側として見に行っていました。

思えばその時からずっと、沢山の方々に助言を頂いてきました。

本当にありがとうございます。

 

これからも、良質な裂や、雰囲気の豊かな布を、

出来る限りご紹介していけたらと思います。

そして、モノが語る話の糸口を、

少しでも面白く、豊かに、引き出せたらと思っています。

……な~んて、それこそ長い長い時を要すること。。一歩ずつ進めますように。

 

つぼみだった遊歩道の桜が、殆ど満開になっていて、

やんわりと浦島太郎の気分です。

4月も毎週末出店いたします。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

ドーの古道具市 Facebookページ →

  • 春を待つ
  • 2015.02.21.Sat

 
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風の強かった翌日、

桜の小枝をこっそり拾って来ました。

気温はまだ低くても、空気の中に春を感じるようなこの頃、

桜の枝からは、どのような色彩が出てくるだろう、と。

(年末には、黄色味の強い、やわらかな茶色でした。)
 

時々、何かの染液を煮出してみても、

時間がないとか、色が出ていないという理由で、

染液を捨ててしまうことがあります。
 

今回は、夜中に染液を煮詰めながら、

微かに変化していく、透明な深い色に、見入ってしまいました。

樹木の血液かと思うような、赤を含む色でした。

(写真には全く上手く写せず。)
 

他にやるべきことは沢山あるのに、、、

晴れた日を選んで、久しぶりの草木染めです。

 
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素人の染色も、家庭料理と同じで、

一度正当な流れを覚えてしまえば、

それなりには出来上がるものと思っています。

味付けが少し違うのも、染め上がりにムラがあるのもご愛嬌です。

 

桜でピンク色を染めてみたいという方、結構いらっしゃるのかなと思います。

植物はその地域や、たった数日という時間で状態が変化するようなので、

必ずではありませんが、

もしかするとちょうど良い時期なのかもしれません。

お試し下さい。
 

ちなみに、今回染めたのは、古布の麻布(手績み)と絹の紬糸でした。

  • 古書と古物 書肆逆光
  • 2015.02.20.Fri

 

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八丁堀の〈書肆 逆光〉さんへ行ってきました。

白いビルの2階、雰囲気のある店内に、古書と骨董、古いものが美しく並んでいます。

お店は、昨年の5月にオープンされたそうです。

 
古い本には、ものとしての佇まいだけでなく、

ページを辿りながら入っていくことのできる、言葉の世界があります。
 

そういった本の世界と、

静かに向き合うことが出来る空間を作っていらっしゃるのを、

凄いなぁと感心しながら帰りました。
 

最寄り駅と住所は八丁堀ですが、

銀座や日本橋からも歩けます。(と私は思っています。)

古書は美術書や思想、文学、詩集など。

都心散策の際に、是非お立ち寄り下さい。
 

古書と古物 書肆 逆光

12時〜19時 日曜休

東京都中央区八丁堀2-3-3 2F

  • 伝統と手仕事
  • 2015.02.14.Sat

 
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久々に展覧会を観てきました。

文化学園服飾博物館「時代と生きる 日本伝統染織技術の継承と発展」、

英題 Kimono:Japanese Textiles from Tradition to Technology

(2月14日で終了。。)
 

型染、友禅、絣、絞り染めなど、日本の代表的染織技術が、

時代と共に変容してきた様を、とても分かりやすく観られる展覧会でした。

 
作られる行程や、人の手と道具や機械の関わり方が異なれば、

仕上がるものも、全く別々の雰囲気を放ちます。

英題を直訳すると、伝統から科学へ。となるのでしょうか。

 
途方もなく手のかかる行程を経て、作られた布。

機械でペシャンと作ることの出来る布。

安価なものは、流通するには勝ります。
 

伝統を受け継いでいくことは、現代にも、いつの時代にも、

計れない困難や孤独があるんだろうと、観終わってから思いました。
 

技術の発展や効率化を、ただ非難する気持ちはありませんが、

手仕事と真摯に向き合っている作り手のものが、

世の中の、あまり見えにくい所に隠れている、ということは

いつも覚えておきたいです。

そしてやっぱり、本物を知りたいです。

 

日曜日は有楽町の大江戸骨董市です。

ご期待にはかなわないかもしれませんが、

昔々の、無名の人の手仕事で作られた、表情豊かな布や美しい布、

時の経過を纏った布などをご用意しておきます。

  • キルト
  • 2015.01.29.Thu

 

青山での出店時に、お客様から教えて頂いた、

キルトフェスティバルへ行ってきました。

開催については存じ上げていたのですが、

不勉強で今まで行ったことがありませんでした。。
 

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最終日にも関わらず、広い会場は沢山の人で賑わっていました。

 
気になったのは、藍色木綿の濃淡や、型染、ちりめんや絹の古布などを活かして作った、

抽象画のような、日本の古布のキルト群です。
 

丹念に長い時間をかけ、丁寧に作られた存在は、

静かであったり、楽しげであったりする一方、

物凄いエネルギーが潜んでいるようで、圧倒されました。
 

古布は、そのまま飾る、仕立てる、繕う、仕舞っておいて時折眺める、

もしくは、創作や研究の資料としてなど、

人それぞれの楽しみや向き合い方があると思います。
 

何かに作り変えることで、それまでの状態は失われる訳ですが、

力が込められた大作の一部になれた小さな裂は、

これからも長く、大切にしてもらえるに違いありません。
 

というわけで、

人を魅了する力のある布を、

いつも見つけられるようになりたい、と思う日々のことでした。

  • 謹賀新年
  • 2015.01.02.Fri

 
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旧年中は沢山の皆様より、心温かいご配慮を賜りました。ありがとうございました。

新しい一年、しっかり布を集めていけるよう努めます。

本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

  • 二の酉
  • 2014.11.23.Sun

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酉の市 へ行ってきました。

とはいえ、トリノイチを知ったのはつい数年前のこと。

某民俗資料館で、大量の熊手を見てから知りました。世間知らずです。

未だに意味合いも理解できていません。。

 

一番ご近所である、目黒の大鳥神社は、

沢山の老若男女と、子供たちで溢れてぎゅうぎゅうになっていました。

新調したのは、やはりギラギラの小判や鯛付きではなくて、

神社の鎮かな開運御守熊手(熊手守り)です。

これからの一年も、どうぞよろしくお願いします。

  • 本当の紬
  • 2014.11.19.Wed

 
先日、染織家中野みどりさんの展示会「紬の会」へお邪魔してきました。

 
手紬糸・座操糸を中心に、

幾種もの植物染めをなさった、先染めの糸で織り上げられた着尺・帯地・ストールと、

小川郁子さんによる江戸切子の帯留め、の取り合わせを拝見してきました。

 
私が中野みどりさんの紬織物を見て、

身体に当ててみて感じることは、表題の通りです。

と、和装や織のことを、よく解ってもいない身分で言っています。

 

残念ながらご紹介が遅くなってしまい、会期は11月19日までで終了です。

少しでもご興味を持たれた方は、

中野みどりさんの紬塾ブログを、どうぞご覧ください。

 
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※この糸は以前、中野みどりさんの工房で、素人の教草が巻いたものです。

  • 神無月
  • 2014.11.13.Thu

 

あっという間に、しっかり寒くなってきました。

まだ紅葉しきっていないと、のんびり構えていると、

あれ、もしや……という間に、冬になっていくような気がします。

寒さに備え、今日はカイロを買ってきました(出店用)。

 

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神無月(かんなづき)は旧暦の10月、西暦の11月22日~12月21日。

名前の由来は諸説あるそうですが、神を祀る月であることから「神の月」という意味で呼ばれるようになったともいわれています。(他にも色々あるようです、本当に。)

 

年々厳しくなるように感じる、真冬の寒さはとても苦手ですが、

冷え込むこの季節、木々や陽射しの暖かい色には、

その時々で懐かしいような、初めてのような、独特の感覚を覚えます。

 

今年、近所のイチョウが真っ黄色になるのは、いつ頃でしょう。

風邪などひきませぬようお気をつけ下さい。

 

  • 植物たち
  • 2014.10.01.Wed

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背高く延びた野生の草で、草木染めをしてきました。(「セイタカアワダチソウ」)

植物染めは、勿論どなたの自宅でもできます。

が、生命力溢れる野生の草々で染める機会があったため、参加してきました。

 

染料用の草は裏山で採取したのですが、途中の道で、

日本の染織界にも登場する植物いくつかが、自生している姿を見ることが出来ました。

 
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「葛(クズ)」このように地面を這っている、やや太いものが糸の素材に適するそう。
(ただし糸づくりはそう簡単なものではありません、おそらく。)

 

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「薮苧麻(ヤブマオ)」イラクサ科

 

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「苧麻(チョマ、カラムシ)」イラクサ科

注:山に自生している状態のため、交配もしているそうです。

「赤苧(アカソ)」も教わったのですが、写真に失敗しました。。

 

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数時間とはいえ、植物に囲まれた場所で、ゆっくり滞在できて良かったです。

主催された方は、本当に美しい糸や布を作ることのできる方です。(←気になった方はお声がけください)

以上、またしても古物とは関係のないご報告でした。

 

  • 雑記
  • 2014.09.28.Sun

 
今週は、物件探しやいつもの仕入れに加え、

骨董店や、先輩方の展示会などへ行ってきました。
 

写真はかりんの木です(某国立博物館の敷地内で)。

かりんと言えば、湘南に住んだ頃、よく通ったギャラリーを思い出します。
 

鬱蒼とした庭にかりんの木があって、黄色く熟したのをもらったりしました。

他にも色々な記憶がありますが、自分にとって居心地の良い空間で、

なんだか理想以上の場所でした。
 

ものや人との出会いをはじめ、元気をくれた小さな出来事は、

ふとした時に思い出されて、また心強いような、心地良いような感覚を思い出せてくれます。

私にとって、お店やギャラリーというのは、そういうものをもらえる大切な場所です。
 

、、というわけで、この秋も相変わらず様々な方にお世話になっています。
 

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  • 残暑
  • 2014.08.17.Sun

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残暑御見舞い申し上げます。

先月より続く猛暑の日々、皆様如何お過ごしでしょうか。
 
 

かんかんに晴れた日は、出歩くのが特に億劫にもなりますが、

そんな時に感じる風や木陰の心地よさこそが、なんとも夏らしいような気がしています。
 

今年は食欲が全く衰えず、ガラスの器や骨董の陶磁器で、

薬味たっぷりの食事や、冷たい抹茶を楽しんでいます。

少々食べ過ぎです。

 
 
 
すっかり更新が遅れました。

8月最初の大江戸骨董市、猛暑の最中お立ち寄り下さった皆様、本当にありがとうございました。

 
次回は9月に、代々木公園(27土)又は大江戸骨董市(21日)へ出店予定です。

絹や紬、茶道具も少し持っていきます。(いつもの麻に加え、古書も持っていければと。)

日程と詳細はまた更新します。

 

引き続き、良い夏の日々をお過ごし下さい。

 

  • 人の間を巡るもの
  • 2014.07.19.Sat

 

今週も布を仕入れることができました。

古い布は、できる限りでですが、水を通して様子を見ています。

そうして布たちの新たな表情に、さらに引き込まれています。

良質な布は、糸の表情が豊かです。

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良質なものや、誰かに大切にされたものたちは、時とともに

人と人の間を渡って、いつまでも巡っていけるのかもしれません。

 

食器、道具類も仕入れました。次回の出店へ持っていきます。

 

  • 夏へ
  • 2014.07.09.Wed

 

先日の大江戸骨董市はお天気にも恵まれ、

沢山の魅力的な方々とお会いすることが出来ました。

ご覧下さった皆様、どうもありがとうございました。

 

今回も写真を撮り忘れ、3時頃の図です。。

(手績みの麻の白帷子と絣上布は、ほぼ完売となりました。ありがとうございました。)

 

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次回の出店予定も、決まり次第お知らせします。

FacebookTwitterからも、出店情報などを発信していますので、

どうぞよろしくお願いします。

 

7月になり、大好きな海辺のまちでは、海の家も始まったと聞きました。

まだ雨は続きそうですが、曇りや小雨の日にほど、

静かに海を眺めて過ごせたら…などと考えてしまいます。

 

教草は夏の間も、布を探して参ります。

皆様もどうか、心地良い夏の始まりをお過ごし下さい。