次の出店は 7/3(日)有楽町 大江戸骨董市 (9:00~16:00)
次の展示会は 7/8(金)~10(日)繕いの古布(12:00~19:00)です。
7月になりました。
水不足を恐れ、普段より洗うことを控えながら、
来週8(金)~10(日)開催の展示販売会繕いの古布の準備をしています。
繕い(つくろい)や継ぎ(つぎ)の施された 木綿・麻・絹、の日本の古布、
先ほど数えてみましたら、
大・中・小合わせて約80点となりそうです。
書肆逆光さんの古物と共に、是非お楽しみ頂けましたら幸いです。
品物の写真は、また来週にご紹介できたらと思います。
よろしくお願いいたします。
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(続き)そしてこちらは、6月に開店した山桜桃屋(ゆすらや)。
日本各地の老舗和菓子屋のお菓子を、抹茶や煎茶とともに頂ける和菓子カフェです。
高円寺駅から中通り商店街を進んでいくと、道の左側にあります。
(既に某人気古物商blog○でも取り上げられていますね。)
山桜桃屋さんにもまた、教草で店先の暖簾用に麻布を選んで頂きました。
数点の候補から、悩んだ末に白を選択。
白い手績みの麻布は、私にとって初心のような類いの品物だったことを、
改めて今回思い返すことができました。
お店を訪ねると、麻暖簾の横にはボージソワカさんの風鈴も。
日本の美しさを伝えていきたい、という
大切な思いの詰まった店の表に備えてもらい、嬉しい限りです。
今回は冷たい抹茶と上生菓子を頂きましたが、
味わうのに夢中で、写真がありません。
店内の野草たちは、店主の女性が自宅で育ててきたもの。
器は勿論、お盆や茶釜などの備品や、大きな什器も、店主の眼で統一されています。
私は清々しい余韻を感じながらの帰路となりましたが、
たまたま同席した一見のお客様(通りすがりに来店)も、
何やら大変満足された様子で去っていかれました。
近所にあったら、足しげく通ってしまいそうなお店ですが、
抹茶の風味と美味しいお菓子が忘れられなくて、
電車を乗り継いで、またすぐに行ってしまいそうです。
お菓子はお持ち帰りもできます。(しましたがすぐに完食。)
気になった方は、是非行ってみてください。
器と和菓子 山桜桃屋
火曜定休 11:00~19:30
杉並区高円寺北 3-2-12
高円寺駅から徒歩3分
※お休みすることもありますので、お出かけ前には当日の営業時間等をご確認ください。
(6/29までお休みなさるそうです。)
骨董市でお客様として出会った女性2人が、それぞれにお店を始めました。
まずこちらは、今年の1月に開店した、ボージソワカという古物のお店です。
教草で選んだ麻布を、間仕切りや鞄(非売?)にしたり、
古裂を、風鈴に使ったりしてくださっています。
最寄り駅は京王線 芦花公園駅です。
芦花公園という駅には、世田谷文学館へ行くため、
過去に2度程降りたつもりでしたが、
お店のある北口を歩き、まちの雰囲気に触れだすと、
あぁ面白い!と心の中でひとり繰り返しながら、
彼女のお店がどんなかを、余計に楽しみにして向かいました。
古物商をしてから、ものと人に会う機会を沢山得てきました。(と言っても駆け出しの僅か2年。。)
20代のお客様というのは、比較的少なく、それは
新しいものに比べ、古いものを欲しがる人が少なく、
欧のものに比べ、日本のものを手に取ろうとする人が少ないからか、
なんて思ったりしています。
でも少ない分、とても真摯に自分の感覚で見て、それらを尊んでいるのが伝わってくるので、
嬉しさと共に、こちらの気が引き締まる思いがするのです。
古物に限らず、少し手を加えたもの(上記の風鈴など)もあり、
そこにはさらに店主さんの感性が活きていて、はっとします。
私の写真では全く雰囲気が伝わらないのですが……
blogを覗いてみると、写真が瑞々しくて魅力的です。
気になった方は、是非行ってみてください。
※古い建物の2階にあります。1階は無国籍料理のナナドニブ。
お休みすることもありますので、必ず予定をご確認ください。
antiques ボージソワカ
金/土 15:00~21:00
東京都世田谷区南烏山3-23-24 2F 丸美ストアー内
京王線芦花公園駅より徒歩5分/世田谷文学館より徒歩10分
http://bodhisvaahaa.blogspot.jp
次の出店は 6/5(日)有楽町 大江戸骨董市 9:00-16:00
9(木)~12(日) 点店3 〈 @書肆逆光 〉12:00-19:00 です。
毎日何しているの?の返答、3本柱のひとつ。
綿や麻を洗うこと。
勿論洗わないものもあります。
が、結構な頻度でも洗っています。
たて続けに何枚も洗うこともあれば、
たった一枚に数日間 労を費やし、疲れ果てたこともありました。
その後、ほどいてみたり、薄手のものにアイロンしたり、
それを出店前夜まで先のばしたり。
手間かけてます、と宣伝してみたいわけではなく、
本当によく聞かれるので書きました。
家具屋さんは家具を洗ったり、ガラスを変えたり、ワックスを塗ったり……
焼き物屋さんも、器洗ったり、手入れに勤しんでいらっしゃる。
古いものを相手にしているので、必要と判断したら当然の事です。
なーんて言って、凄く面倒な時もあります。
それに、本当は裂や素材のことを調べたり、もっとよく理解したい……。
色々と要領が悪いのも随分自覚しているのですが、
布を洗う行為は、糸味を確かめられる布屋らしい作業で、
清々しい楽しみのひとつです。
でもせめて、同じ位に手をかけるなら、
より価値があるものを見つけられなくてはと、気を付けています。
布の整理といえば、はぎれの山。
毎日何しているの?の、返答のひとつ。
こちらは来月の点店3に出せたらと仕入れました。
今までは殆ど扱わなかった部類のものです。
見つめているだけでは、何も進みません。
愉しい大勝負 点店まで、あと2週間です。
正体を理解できず、馬鹿な値で売ってしまうこともあるかも。
古い裂に関心のある方、どうぞお楽しみに。
毎日何しているの?と、よく聞かれる質問。
返答のひとつ、綿とり。
木綿の布団皮の裏面についた、綿を取り除こうとする作業。
腰が重くなる作業のひとつ……
今日もちょっと諦めたものが1~2枚。(写真右、よく見ると綿だらけ。)
これでは汚いとも思われてしまうでしょう、また今度やります。いつか。
決して悪くない布ですから、認められて、
再生して利用してもらうのが一番良いはずです。
5月の眩い緑溢れる乃木神社へのご来場、お買い上げ、
誠にありがとうございました。
当日は、関西遠征帰りの無に近い頭ながら、
清々しい骨董市日和を楽しみました。
今週末は出店お休み、来週は
6/5(日)有楽町 大江戸骨董市〈 Tokyo International Forum 〉に出店します。
今は今月の仕入れ分と、もともとの在庫を調え、
露店や点店で沢山選んで頂けるよう励んでおります。
5月は以前、初めて露店に出店した月でした。
おかげさまでご要望やお誘い頂く機会も、少しずつ増え、
出会う方皆さまに、助けて頂いているのを実感しながら過ごしています。
今後は品物に、さらに鋭いものも増やしていきたいです。
改めましてよろしくお願いいたします。
今日は一枚、大きな布を雨にさらしました。
木のものをふやしたせいか、挿し色のせいか、
次回の出店では少しアジアっぽくなりそうです。
水色の花柄は中国の布。印花布。
インスタグラム始めました。
https://www.instagram.com/oshiegusa/
今のところ、全然わかっていません。
ゆっくり時々やっていきます。
よろしくお願いします。
旧年中も沢山の皆様に、格別のご厚情を賜りました。
おかげさまで、布と古物の商いを続けながら、
新しい年を迎えることができました。
心より御礼申し上げます。
本年も一層豊かな出会いに恵まれるよう、
精一杯努めて参りたいと思っております。
引き続き、変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
皆様の新年が、それぞれに豊かなものでありますように。
今週末は、13(日)富岡八幡宮骨董市(6:00-15:00頃)へ出店します。
先日の有楽町では、ご来店お買い上げ、誠にありがとうございました。
おかげさまで無事に年内の大江戸骨董市が終了。
つい先日までは、来年のことが全くなにも描けなかったのですが、
有楽町からの帰り道、眠気で朦朧としながらも、
次々と先々の予定(課題?)に思いを馳せ始める……という体験をしました。
商いをどうしたら良いか、よくよく考えて決めたことを、
実行できたら良いなと思います。
さて、12月なのに、こんなに葉っぱが元気についています。(銀杏は紅葉してから長い?)
桜の葉は、渋い色をして地面に落ちきろうとしています。
普段見る木々が枝ばかりになっていくのを見ると、
なんとなく染め物の季節だと感じます。(枝を使って草木染めすることからの連想。)
寒い季節、鍋で染液を煮出し、染めては冷たい水で洗い、
繰返し時間をかけてから、明るく澄んだ光の下に干していく。
温まった蒸気で窓は曇り、室内には、柔らかな植物の香りが充満します。
秋の彩りも大好きですが、冬の景色が楽しみになってきました。
年末には、茅場町でのイベントも控えています。
良い冬がお迎えできますように。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
次の出店は11/28(土)青山 Weekly Antique Market(10:00-16:00)です。
次の出店まで少し日があいてしまうので、今週は
いつも出店準備を殺気立って行う度、
ごちゃ混ぜになってしまう在庫の山々を、全体的に整理しています。
ハギレ、ほどきかけの着物、正体不明の布。
良いものだけれど貰い手が見つからず、奥底へと仕舞われた布。
これはこうしよう、こっちはああしなきゃ……といつも思っている布。
そして値段の付けにくい小さなハギレほど、手間がかかってしまう。
家具や道具やさんは勿論、古いものは洗ったり直したり、
布屋も糸を取ったり、綿を取ったり、アイロンしたり。
こんなことしていても……。という気分に何度も襲われながら、
これで成果が出たらいいなと信じて、少し開き直ってみるしかありません。
そしてもうひとつずっと先送りにしているのは、染織の勉強。
近頃全く不勉強です。
講演を一件だけ聴いてきました。
膨大な量を、長年真摯にみてこられた方。(講演後、一部の人々が資料に見入る図。)
凄く勉強になりましたが、早く復習活用しないといけません。
色々な催しや展示会に行くのを逃しながら、
目先の売上や仕入ればかりを気にしているような日々。
ひとつ仕入れたら、ひとつ調べなさいと言われたことを実践していません。
尊敬できる方々は、色々見たり聞いたり調べていて、
思い込みを押し付けず、分かっていることを少しずつ教えてくれます。
一見地味なものの面白さを伝えるのは、楽しくもあり、難しいです。
ガシガシ使える布や、まず雰囲気の良い布、も大変魅力的なのですが、
手仕事や文化が詰まった、特別な一枚一枚の魅力も、
正しく汲み取れるようになりたいものです。
秋らしく色づいた桜の木々の下を歩くと、桜の香りがする……
そういう季節の感覚に浮かれすぎなのでしょうか。
教えてくださる方々の傍にいられる内に、もう少しは早く早く精進します。
先週末の大江戸骨董市へご来場、お買い上げ下さいました皆様、
どうもありがとうございました。
今週末は
11(日) 富岡八幡宮骨董市(雨天時は出店お休み) 6:00-15:00頃
に出店します。
最近すっかり教草のTwitterをチェックしなくなっていました。。
久々に覗いてみると、本日10/6は一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)。
「一粒万倍とは、一粒の籾が万倍にも実る、という意味で、
手元にあるわずかな物資や想いが、大きな成果に結びつく
とても縁起の良い日。」だそう。(暦のツイートから)
わずかな物資という言葉に、たいそうな共感を感じながら、
我が身を案じ、祈りつつ……
骨董市で出会った、若い女性2人からの、それぞれの報告を思いだしました。
1歩ずつ、周りに焦らず、夢が大きく実りますように。
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信州松本の地で、今年の4月に開店した
「蕎麦と料理 滿(みつ) 」さんへ行ってきました。
きっと気に入ると、地元の方から勧められたお蕎麦屋さんが滿さんで、
お料理も空間も、器もしつらえも、とても素敵でした。
お料理は、骨董の器を中心に、現代よりの器も交えながら、
ひとつひとつ、丁寧にあつめられたのだろうと感じる食器に
合わせて出して下さいました。
センスや心遣いに、凄いなぁと感心しきり、少しすましながら次の料理を待っていると、
店主の奥様から「あの、どこかで……?」と。
一瞬人違いと思ったものの、すぐに思い出しました。
大江戸骨董市で、白い麻布を選んで行ってくださった女性……。
その時の布を仕立てた様も見せて下さいました。
(教草には出来ない、とても丁寧な仕立て!)
こんなお店は、古物好きには特別に嬉しいお店です。
なんとなく弱気になっていた梅雨の日々でしたが、
本物の良さ、本物を扱うことの格好良さに、なんだか元気が出ました。
大切な器に、丁寧なお料理。
(そしてとても良心的なお値段。)
みずみずしいお蕎麦をまた食べに行きたいです。
滿さんはお二人で切り盛りする、小さなお店です。
ご来店を予定なさる際には、ご予約をお願いいたします。
〈 蕎麦と料理 滿/mitsu・ 〉
http://mitsu2015ss.jimdo.com
〒390-0874 長野県松本市大手5丁目3-4
0263-34-8103
不定休
今日は藍の種を蒔きました。
本当は3月から4月が蒔き時(なはず)、
長引く寒さや雨の続く様子につられて、
すっかり遅くなってしまいました、ごめんなさい。
ゴマのような、小さな茶色の粒が種です。
藍を蒔くのは約10年ぶりです。
以前は良い土が用意できなくて、数年目でリタイアしてしまいました。
今回は藍染め職人さんから頂いた、良質な種。
広い大地など、到底用意できない環境ですが、
元気な草に育ってほしいと思います。
藍は雑草のように強い草だとも聞くのですが、
梅雨時の連日の雨や、真夏の灼熱の高温が、
私にとっては心配なところ……
この夏に、古布や紬糸で生葉染めができるよう、
がんばって見守ります。
先週の写真。
今年は知らぬ間に桜の花が満開になり、
早々に雨に散った印象がありますが、
その様子は春の雪のようで、雨の日にこそ、
綺麗だなと気に入って、桜が並ぶ遊歩道を歩いていました。
季節ごとの花に、できるだけ数多く触れることができたら、
少しは感性が鍛えられるのでしょうか。
先週末の青山出店では、菖蒲の花を彩りにと並べました。
自然のもの、生きているもの、から感じる美しさは
なんとも力強かった気がします。
青山にてお立ち寄り、お買い上げくださった皆様、
午前中は雨降る中、どうもありがとうございました。
次回は19(日)の有楽町 大江戸骨董市です。
久々の国際フォーラム……私も楽しみにしています。
日焼け止めを塗る位に、すっきりと晴れてくれますように。
もうすぐつつじが咲き、植物の暦は、
相変わらず次へ次へと向かって行きます。
爽やかで力強い色彩の似合う季節に。
3月最後の週末に開催されました〈 ドーの古道具市 その四 〉が、
無事に終了しました。
沢山のお客様にご来場頂き、ありがとうございました。
初めてご覧になり、興味を持ってくださったお客様、
麻の布のために、わざわざいらして下さったお客様、
手探りの様子をいつも見守って下さる皆様、
どうもありがとうございました。
そして今回も、同業の先輩方にとてもお世話になりました。
昨年〈 その三 〉開催の時期は、
個人で古物商を始めようと、少しずつ準備をはじめていた頃。
みる側として見に行っていました。
思えばその時からずっと、沢山の方々に助言を頂いてきました。
本当にありがとうございます。
これからも、良質な裂や、雰囲気の豊かな布を、
出来る限りご紹介していけたらと思います。
そして、モノが語る話の糸口を、
少しでも面白く、豊かに、引き出せたらと思っています。
……な~んて、それこそ長い長い時を要すること。。一歩ずつ進めますように。
つぼみだった遊歩道の桜が、殆ど満開になっていて、
やんわりと浦島太郎の気分です。
4月も毎週末出店いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
ドーの古道具市 Facebookページ →☆
風の強かった翌日、
桜の小枝をこっそり拾って来ました。
気温はまだ低くても、空気の中に春を感じるようなこの頃、
桜の枝からは、どのような色彩が出てくるだろう、と。
(年末には、黄色味の強い、やわらかな茶色でした。)
時々、何かの染液を煮出してみても、
時間がないとか、色が出ていないという理由で、
染液を捨ててしまうことがあります。
今回は、夜中に染液を煮詰めながら、
微かに変化していく、透明な深い色に、見入ってしまいました。
樹木の血液かと思うような、赤を含む色でした。
(写真には全く上手く写せず。)
他にやるべきことは沢山あるのに、、、
晴れた日を選んで、久しぶりの草木染めです。
素人の染色も、家庭料理と同じで、
一度正当な流れを覚えてしまえば、
それなりには出来上がるものと思っています。
味付けが少し違うのも、染め上がりにムラがあるのもご愛嬌です。
桜でピンク色を染めてみたいという方、結構いらっしゃるのかなと思います。
植物はその地域や、たった数日という時間で状態が変化するようなので、
必ずではありませんが、
もしかするとちょうど良い時期なのかもしれません。
お試し下さい。
ちなみに、今回染めたのは、古布の麻布(手績み)と絹の紬糸でした。
八丁堀の〈書肆 逆光〉さんへ行ってきました。
白いビルの2階、雰囲気のある店内に、古書と骨董、古いものが美しく並んでいます。
お店は、昨年の5月にオープンされたそうです。
古い本には、ものとしての佇まいだけでなく、
ページを辿りながら入っていくことのできる、言葉の世界があります。
そういった本の世界と、
静かに向き合うことが出来る空間を作っていらっしゃるのを、
凄いなぁと感心しながら帰りました。
最寄り駅と住所は八丁堀ですが、
銀座や日本橋からも歩けます。(と私は思っています。)
古書は美術書や思想、文学、詩集など。
都心散策の際に、是非お立ち寄り下さい。
12時〜19時 日曜休
東京都中央区八丁堀2-3-3 2F
久々に展覧会を観てきました。
文化学園服飾博物館「時代と生きる 日本伝統染織技術の継承と発展」、
英題 Kimono:Japanese Textiles from Tradition to Technology
(2月14日で終了。。)
型染、友禅、絣、絞り染めなど、日本の代表的染織技術が、
時代と共に変容してきた様を、とても分かりやすく観られる展覧会でした。
作られる行程や、人の手と道具や機械の関わり方が異なれば、
仕上がるものも、全く別々の雰囲気を放ちます。
英題を直訳すると、伝統から科学へ。となるのでしょうか。
途方もなく手のかかる行程を経て、作られた布。
機械でペシャンと作ることの出来る布。
安価なものは、流通するには勝ります。
伝統を受け継いでいくことは、現代にも、いつの時代にも、
計れない困難や孤独があるんだろうと、観終わってから思いました。
技術の発展や効率化を、ただ非難する気持ちはありませんが、
手仕事と真摯に向き合っている作り手のものが、
世の中の、あまり見えにくい所に隠れている、ということは
いつも覚えておきたいです。
そしてやっぱり、本物を知りたいです。
日曜日は有楽町の大江戸骨董市です。
ご期待にはかなわないかもしれませんが、
昔々の、無名の人の手仕事で作られた、表情豊かな布や美しい布、
時の経過を纏った布などをご用意しておきます。
青山での出店時に、お客様から教えて頂いた、
キルトフェスティバルへ行ってきました。
開催については存じ上げていたのですが、
不勉強で今まで行ったことがありませんでした。。
最終日にも関わらず、広い会場は沢山の人で賑わっていました。
気になったのは、藍色木綿の濃淡や、型染、ちりめんや絹の古布などを活かして作った、
抽象画のような、日本の古布のキルト群です。
丹念に長い時間をかけ、丁寧に作られた存在は、
静かであったり、楽しげであったりする一方、
物凄いエネルギーが潜んでいるようで、圧倒されました。
古布は、そのまま飾る、仕立てる、繕う、仕舞っておいて時折眺める、
もしくは、創作や研究の資料としてなど、
人それぞれの楽しみや向き合い方があると思います。
何かに作り変えることで、それまでの状態は失われる訳ですが、
力が込められた大作の一部になれた小さな裂は、
これからも長く、大切にしてもらえるに違いありません。
というわけで、
人を魅了する力のある布を、
いつも見つけられるようになりたい、と思う日々のことでした。
旧年中は沢山の皆様より、心温かいご配慮を賜りました。ありがとうございました。
新しい一年、しっかり布を集めていけるよう努めます。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
酉の市 へ行ってきました。
とはいえ、トリノイチを知ったのはつい数年前のこと。
某民俗資料館で、大量の熊手を見てから知りました。世間知らずです。
未だに意味合いも理解できていません。。
一番ご近所である、目黒の大鳥神社は、
沢山の老若男女と、子供たちで溢れてぎゅうぎゅうになっていました。
新調したのは、やはりギラギラの小判や鯛付きではなくて、
神社の鎮かな開運御守熊手(熊手守り)です。
これからの一年も、どうぞよろしくお願いします。
先日、染織家中野みどりさんの展示会「紬の会」へお邪魔してきました。
手紬糸・座操糸を中心に、
幾種もの植物染めをなさった、先染めの糸で織り上げられた着尺・帯地・ストールと、
小川郁子さんによる江戸切子の帯留め、の取り合わせを拝見してきました。
私が中野みどりさんの紬織物を見て、
身体に当ててみて感じることは、表題の通りです。
と、和装や織のことを、よく解ってもいない身分で言っています。
残念ながらご紹介が遅くなってしまい、会期は11月19日までで終了です。
少しでもご興味を持たれた方は、
中野みどりさんの紬塾ブログを、どうぞご覧ください。
※この糸は以前、中野みどりさんの工房で、素人の教草が巻いたものです。
あっという間に、しっかり寒くなってきました。
まだ紅葉しきっていないと、のんびり構えていると、
あれ、もしや……という間に、冬になっていくような気がします。
寒さに備え、今日はカイロを買ってきました(出店用)。
神無月(かんなづき)は旧暦の10月、西暦の11月22日~12月21日。
名前の由来は諸説あるそうですが、神を祀る月であることから「神の月」という意味で呼ばれるようになったともいわれています。(他にも色々あるようです、本当に。)
年々厳しくなるように感じる、真冬の寒さはとても苦手ですが、
冷え込むこの季節、木々や陽射しの暖かい色には、
その時々で懐かしいような、初めてのような、独特の感覚を覚えます。
今年、近所のイチョウが真っ黄色になるのは、いつ頃でしょう。
風邪などひきませぬようお気をつけ下さい。
背高く延びた野生の草で、草木染めをしてきました。(「セイタカアワダチソウ」)
植物染めは、勿論どなたの自宅でもできます。
が、生命力溢れる野生の草々で染める機会があったため、参加してきました。
染料用の草は裏山で採取したのですが、途中の道で、
日本の染織界にも登場する植物いくつかが、自生している姿を見ることが出来ました。
「葛(クズ)」このように地面を這っている、やや太いものが糸の素材に適するそう。
(ただし糸づくりはそう簡単なものではありません、おそらく。)
「薮苧麻(ヤブマオ)」イラクサ科
「苧麻(チョマ、カラムシ)」イラクサ科
注:山に自生している状態のため、交配もしているそうです。
「赤苧(アカソ)」も教わったのですが、写真に失敗しました。。
数時間とはいえ、植物に囲まれた場所で、ゆっくり滞在できて良かったです。
主催された方は、本当に美しい糸や布を作ることのできる方です。(←気になった方はお声がけください)
以上、またしても古物とは関係のないご報告でした。
今週は、物件探しやいつもの仕入れに加え、
骨董店や、先輩方の展示会などへ行ってきました。
写真はかりんの木です(某国立博物館の敷地内で)。
かりんと言えば、湘南に住んだ頃、よく通ったギャラリーを思い出します。
鬱蒼とした庭にかりんの木があって、黄色く熟したのをもらったりしました。
他にも色々な記憶がありますが、自分にとって居心地の良い空間で、
なんだか理想以上の場所でした。
ものや人との出会いをはじめ、元気をくれた小さな出来事は、
ふとした時に思い出されて、また心強いような、心地良いような感覚を思い出せてくれます。
私にとって、お店やギャラリーというのは、そういうものをもらえる大切な場所です。
、、というわけで、この秋も相変わらず様々な方にお世話になっています。
残暑御見舞い申し上げます。
先月より続く猛暑の日々、皆様如何お過ごしでしょうか。
かんかんに晴れた日は、出歩くのが特に億劫にもなりますが、
そんな時に感じる風や木陰の心地よさこそが、なんとも夏らしいような気がしています。
今年は食欲が全く衰えず、ガラスの器や骨董の陶磁器で、
薬味たっぷりの食事や、冷たい抹茶を楽しんでいます。
少々食べ過ぎです。
すっかり更新が遅れました。
8月最初の大江戸骨董市、猛暑の最中お立ち寄り下さった皆様、本当にありがとうございました。
次回は9月に、代々木公園(27土)又は大江戸骨董市(21日)へ出店予定です。
絹や紬、茶道具も少し持っていきます。(いつもの麻に加え、古書も持っていければと。)
日程と詳細はまた更新します。
引き続き、良い夏の日々をお過ごし下さい。
今週も布を仕入れることができました。
古い布は、できる限りでですが、水を通して様子を見ています。
そうして布たちの新たな表情に、さらに引き込まれています。
良質な布は、糸の表情が豊かです。
良質なものや、誰かに大切にされたものたちは、時とともに
人と人の間を渡って、いつまでも巡っていけるのかもしれません。
食器、道具類も仕入れました。次回の出店へ持っていきます。
先日の大江戸骨董市はお天気にも恵まれ、
沢山の魅力的な方々とお会いすることが出来ました。
ご覧下さった皆様、どうもありがとうございました。
今回も写真を撮り忘れ、3時頃の図です。。
(手績みの麻の白帷子と絣上布は、ほぼ完売となりました。ありがとうございました。)
次回の出店予定も、決まり次第お知らせします。
Facebook、Twitterからも、出店情報などを発信していますので、
どうぞよろしくお願いします。
7月になり、大好きな海辺のまちでは、海の家も始まったと聞きました。
まだ雨は続きそうですが、曇りや小雨の日にほど、
静かに海を眺めて過ごせたら…などと考えてしまいます。
教草は夏の間も、布を探して参ります。
皆様もどうか、心地良い夏の始まりをお過ごし下さい。