漆塗りの香合。
朱色の漆の上に、おそらく金箔と、黒漆か何かで、
表情を重ねています。
重ねたり、削ったり……という作業の跡が、
油彩画のように見え、好き嫌いこそあれ、
感覚に響きやすそうな所に惹かれました。
鮮やかな朱塗りの盆にも、
藍染の木綿や、生成の麻布にも、
とても似合う一品。
似た塗りものはないかと本をめくりましたが、見いだせず。
もとの持ち主も、詳細はご存知ありませんでした。
時代、詳細不明。 ● Sold