無地広東形 猪口。
既にご売約済みの品物ですが、
気に入っていたのでご紹介します。
先輩方の経験値(知)を拝借しながら、
伊万里だろうという見解に至りましたが、焼成の具合からか、
一般的なものに比べると、色みに特長のある猪口でした。
石のような色、と言ったら笑われてしまいますが、
少し緑がかった色です。
そして、底の分厚い作り。(全体的にも厚い。)
形自体はすっとしているのですが、
上部にはゆったりとした歪みがあり、
良い意味で無骨な、おおらかな器だと感じます。
この猪口でお茶を頂きましたが、
なんとも安らいだ気分になりました。
口径8.5cm 底径4.5cm 高さ6cm
口縁部にホツ3ヶ所。
高台脇に窯キズ1ヶ所。
江戸中期頃
● Sold