染織品で、ほぼ確実に時代が特定できるもの、というのは、
年号が入っている場合や、
その時代特有の技法が使われている場合(江戸の刺繍など)、
年号入りの裂帳や文献にある裂と、全く同じという場合でしょうか。
そして、雰囲気や風合いを頼りに。
(それは、時代あるものを、数多く見ている経験がないと言えません。)
時代がわかるものが、僅かでも手に入るのは嬉しいことです。
古いことが証明出来るからというよりは、
そのひとつから、また様々な目安が図れるからかもしれません。
ちなみに、教草が江戸のものを尊重しているのは、
明治初頭以前までが、日本で染織の手仕事と自然の力が、
全般的に保たれていた、最後の時だからです。
(効率化の始まる前、という意味です。)
写真は縞の布と型染め、木綿と麻の交織生地の着物。
こちら以外にも、18日 大江戸骨董市 では、
江戸の美しいブルーなどを並べる予定です。
どうぞよろしくお願いいたします。